[表紙&連載]
オッドアイの白猫アンジー 本の世界へ旅をする⑬

「永遠なんてないって知ってるわ。
でも願うくらいはいいでしょう?」
おしゃれで好奇心旺盛なオッドアイの白猫アンジー。毎日をハッピーに過ごしている彼女が今月旅するのは、ページが涙で濡れてしまいそうな「切ない別れの物語」。
秋の夜長、ランプの灯りの下で読み終えたその小説は、あまりにも美しく、そしてあまりにも悲しいサヨナラの物語でした。「もし、あたしと大切なみんなにも、こんな突然の別れがやってきたら……。いつそうなってもいいように準備をしなきゃ!」。
思い立ったが吉日とばかりに、翌日、アンジーはさっそく行動を開始します。向かうのはもちろん、いつもの仲間たちのもと。訪れるや否や、潤んだ瞳で「何があってもあたしのことをずっと忘れないでね」と、唐突に約束を迫り、驚く仲間たちを力いっぱいハグして回ります。さらには〝思い出の品〟として自分の写真が入った特製のロケットペンダントやお気に入りの香りをとじこめたサシェ、〝思い出帳〟と題した分厚いノートまで配り歩く徹底ぶりです。
最後に、親友のナミエの元を訪れたアンジー。「ナミエ。これはあたしの心のカケラよ。受け取って……」 と神妙な面持ちで、アンジーが子どもの頃から大切にしていたヴィンテージのブローチを差し出します。それには「Angie Forever」という手書き文字の刻印が刻まれていました。
そんなアンジーをじっと見つめていたナミエは大きく溜息をつくと、呆れた顔で一歩、アンジーに近づきます。
「……ああ、わかった。この間、夢中になって読んでいた小説のせいね?」
そう言いながら、「ピン!」とアンジーの鼻を指で軽く弾きます。「別れの心配をする暇があるなら今夜、何を食べるかを考えなさいよ。だいたい、このブローチ……子どもの頃にあたしがあんたにあげたやつよ!」
ナミエの鋭いツッコミに、アンジーの切ないモードは一瞬で吹き飛んでしまいます。そうして「感受性豊かなのもほどほどにしてよね?」と笑うナミエにつられ、アンジーもようやくいつもの笑顔を取り戻すのでした。
来月は、10月発売予定のアンジー初のジャーナル本の世界を旅する様子をお送りします。
どうぞお楽しみに♪
アンジーとは?
好奇心旺盛で可愛いものや美味しいものが大好きなオッドアイの白猫。たまに失敗をして落ち込むこともあるけれど、毎日をハッピーに過ごしています。好きな小説はファンタジーと恋愛系。ヒロインに感情移入してしまいがち(笑)。SNSで毎日イラスト投稿中!
X:@AngieLaCoquette/Instagram:angie_la_coquette
KaZoo(イラスト担当):アンジーのイラストを手がけるイラストレーター。/ Toro*Kon(言葉担当):アンジーの言葉とメッセージを担当しているクリエイター。





