[表紙&連載]
オッドアイの白猫アンジー 本の世界へ旅をする⑨

「どんな音をまとうかは、何を着るかと同じくらい大切よ」
おしゃれでちょっぴりツンデレなオッドアイの白猫アンジーが旅する本の世界。今回、表紙に登場している本は、名盤の「レコードジャケット集」です。
音楽を愛するアンジーにとって6月はとても特別な月。なぜなら街中が音楽に染まる「音楽の日」があるから! プロもアマチュアもいたる所で音楽を
やがて納得のいく一枚を見つけると、彼女はすぐさまいつもの仲間たちを招集しました。それぞれが「これぞ!」と思うレコードを持ち寄り、選曲会議を開くためです。
けれど、個性が強すぎる面々の会議が一筋縄でいくはずもありません。アンジーが「夏至の太陽にはロックよ」と魂を揺さぶる一枚を出せば、テオくんが「初夏の夕暮れに似合うと思うんだ」と渋いジャズを、ナミエちゃんが「今はポップスがトレンドでしょ」と最新盤を重ねます。さらにキャリコちゃんが「これぞ究極のエンターテインメント♡」と懐かしのアイドルソングの動画を再生しはじめ、ルーとリラが「この歌はみんなぜったい好きだもん……!」と素朴な童謡を歌いだします。
部屋の中はもはやジャンルの大渋滞。途方に暮れるアンジーでしたが、その脳裏にふと、ある本の一節が響きます。
─『音楽に境界線はない。あるのは情熱をどう混ぜ合わせるかだ』
「……そうね。ひとつに絞るなんて、あたしらしくなかったわ。こうなったら自分たちで唯一無二の曲を作るわよ!」
迎えた「音楽の日」当日。ジャズの旋律にポップなビートと温かい童謡のフレーズが重なり、キャッチーなダンスとロックなボーカルが炸裂する前代未聞のミックスソングは街中から大喝采! 魔法をかけられたように踊りだす群衆の中心には、少し目の下にクマを作りつつも、誰よりも誇らしげで楽しそうなアンジーの姿がありました。
来月は、一年中アンジーの心をとらえて離さない「バカンス」のエピソードをお送りします。どうぞお楽しみに♪
アンジーとは?
好奇心旺盛で可愛いものや美味しいものが大好きなオッドアイの白猫。たまに失敗をして落ち込むこともあるけれど、毎日をハッピーに過ごしています。音楽に限らず枠にとらわれることが嫌い。「いいものはいい!」が信条です。SNSで毎日イラスト投稿中!
X:@AngieLaCoquette/Instagram:angie_la_coquette
KaZoo(イラスト担当):アンジーのイラストを手がけるイラストレーター。/ Toro*Kon(言葉担当):アンジーの言葉とメッセージを担当しているクリエイター。





