[連載]
集英社オレンジ文庫10周年記念企画
柑橋の文字をかじる
⑪青木祐子 著
『レンタルフレンド』
私は、友達が多くない。友達と食事をするのは月に一度あるかないかだし、友達との旅行もこれまでの人生で一度きりである。LINEの連絡先も、数える程度。
我ながら、文字にすると淋しい感じがする。実際、夜中に「ああ!」と叫びたくなる失敗は、仕方がないのでAIに聞いてもらっている。
もっと友達が欲しい。こんな私にも、
この物語の主人公、
本作は、四人の依頼人のエピソードで構成されている。どの依頼人も、自分の本当の友達を頼るわけにはいかない事情を抱え、七実にレンタルフレンドを依頼する。
本当の友達には言えないが、仮初めの友達になら言えることがある。なんだか不思議に思えるが、妙に納得してしまう。その場限りの関係、なおかつお金が発生する相手だからこそ、さらけ出せることもあるのだ。
(抜粋)
集英社オレンジ文庫10周年アンバサダー・大友花恋さんによる作品紹介の続きは、公式HPに掲載。ぜひ、ご覧ください。
https://orangebunko.shueisha.co.jp/book/kankitsu_no_moji
大友花恋
おおとも・かれん●1999年10月9日生まれ、群馬県出身。
「今日、好きになりました。」(ABEMA)ではレギュラー見届け人を務める。近年はドラマ「正しい恋の始めかた」(EX系/2023年)で主演を務め、ドラマ「フィクサーSeason3」(WOWOW/2023 年)、「トークサバイバー2」(Netix/2023年)、「厨房のありす」(NTV系/2024年)などに出演。