[本を読む]
新人と凄腕イケメンボディガードの
バディもの、開幕!
「SP」と言えば、警視庁に所属する要人警護のための私服警官だ。民間警備会社にも要人などの身辺警護を行う、一般的にはボディガードと呼ばれる業務がある。その業務の名は、「第四号警備」。
少年の自分が木箱の中に閉じ込められ、砂漠の砂が吹き込む隙間から、人の首が飛ぶ瞬間を目撃する――。東京・
航太は警察官になる夢を抱いていたが不合格続きで、民間警備会社でガードマンとして働いていた。今の環境は望んだものではないけれども、ここで自分にできることは何かと考える真面目さが読み手に伝わってきたところで、航太が別の民間警備会社「United4」にスカウトされる。そこにいたのは、かつて自分を火事の現場から救った超絶イケメン・
実のところ、本書は壮大なシリーズの幕開けを告げるプロローグだ。
そして、自分を護ろうとしてくれる仲間を得た主人公のこれからを、ずっと追いかけてみたくなる。
吉田大助
よしだ・だいすけ● ライター