[本を読む]
酒飲みの正解って?
ほほぅ~、今日のオススメは、このアテか。このアテに合う酒は、うん、これだな。だとか。いやぁ~、今日はどうしてもこの酒の気分だ。この酒に合うアテは、うん、これだな。だとか。そんな粋な酒の楽しみ方。まだまだ私にはよく分かんない。ただただ好きな店に入って好きなアテと好きな酒を堪能して赤ら顔こいてご機嫌に帰る。〝かっこいい頼み方じゃないなあ〟なんて自覚しつつも昨日は最近ハマっている店のハマっているナマコ酢を三回おかわりしてしまった。
私は酒飲みと周りから言われるし私自身も酒飲みだと思う。でも酒飲みの流儀なんてもんはないし堅っ苦しいこだわりもない。なんか良さげだな。そう思って初めて入った、居酒屋。ちょっと硬めの椅子に座りながら惹かれてしまったホルモン焼き。一口食べて〝お、これは良い肉使ってんね~〟なんて事、もちろん分かる訳がない。でも、うっまい。とにかく、うっまい。なんならちょっと肉が臭いのが、たまんなかったり。ソーダで割った焼酎は、「同じグラスで」そりゃあもう無限に進む。小洒落たディナーとは程遠い。そんな感じの私の毎晩。
帰宅後に初めて気付く煙と脂と煙草が混じった髪の匂い。決して褒められる匂いじゃないけれどなんだか心地よかったりする。そんなんでいいじゃん。そんなんがいいじゃん。この本を読んだら私良い飲み方してんじゃん! なんて、そう思ってしまった。
酒を愛してから十年以上は経つけど仕事終わりの一杯はまだまだ毎日
さて、そろそろ缶ビール開けて。冷凍庫には海老があるのでニンニクたっぷり入れて炒めましょうかね。

薄 幸(納言)
すすき・みゆき●芸人





