[連載]
集英社オレンジ文庫10周年記念企画
柑橋の文字をかじる 最終回
⑫小菅あすか 著
『ジャレッド・エドワーズの殺害依頼』

本を読みたい。物語の世界に飛び込みたい。
その一心で、本屋さんに吸い込まれるように足を運ぶ。話題の本たちが並べられている棚、好きな作家さんの頭文字の場所(私の場合、「さ」「し」「に」「み」あたりはマスト)、平積みされている本の表紙……。順番に眺めて一冊の本との運命の出会いを探す。
まずは視覚的に、どこかピンとくるものを手に取る。
しかしそのあと、レジまで運び、その日のカフェのお供にするかどうかを決めるには、視覚からの情報だけでは足りない。
ミステリー、ラブストーリー、青春モノ、ホラー……。様々なジャンルと自分の気持ちがフィットするか。それが最終的な決め手になる。
さて、本作。視覚的に手に取ったこの物語を、なんというジャンルで解釈したら良いのだろう。一言では説明しきれない、様々な感情に包まれる物語だ。
物語は「ジャレッドに復讐をしてほしい」という差出人不明の手紙から始まる。読者が手紙を読み終えると、時代は突如とび、四十年以上前に失踪したジャレッドの遺体が見つかる。ジャレッドの兄・マイケルが殺したのではと疑われたことをきっかけに、マイケルの娘・マライアがマイケルの旧友・オーエンと共に事件を解き明かそうと捜査していく。(抜粋)
集英社オレンジ文庫10周年アンバサダー・大友花恋さんによる作品紹介の続きは、公式HPに掲載。ぜひ、ご覧ください。
https://orangebunko.shueisha.co.jp/book/kankitsu_no_moji

大友花恋
おおとも・かれん●1999年10月9日生まれ、群馬県出身。
「今⽇、好きになりました。」(ABEMA)ではレギュラー⾒届け⼈を務める。近年はドラマ「正しい恋の始めかた」(EX系/2023年)で主演を務め、ドラマ「フィクサーSeason3」(WOWOW/2023年)、「トークサバイバー2」(Netflix/2023年)、「厨房のありす」(NTV系/2024年)などに出演。現在、「娘の命を奪ったヤツを殺すのは罪ですか?」(KTV・CX系)出演中。





