[連載]
集英社オレンジ文庫10周年記念企画
柑橋の文字をかじる
⑧尼野ゆたか 著
『あやかし開化の音がして 降魔の家に嫁に行く』
怖いものが苦手である。
小学生の頃。のっぺらぼうや口裂け女などの怪談話を聞いたあとは、母にトイレまでついてきてもらった。今でも、自分が出演したホラー作品でさえ昼間にしか見られない。怪談話やホラー作品に登場する妖怪は、得体が知れない上に、人間を騙したり危害を加えたりする、恐ろしい存在だからである。
この小説の舞台は、明治維新の直後の日本。
妖怪のなかでも海外からやってきた怪異「
面白いのは、明子が、事件に不可抗力で巻き込まれていく「か弱い」悲劇のヒロインではないという点。彼女は、武術で名を轟かせた
性別も身分も、かつての敵味方も、自分の信念で弾き飛ばし正しく進んでいく明子を見ていると
集英社オレンジ文庫10周年アンバサダー・大友花恋さんによる作品紹介の続きは、公式HPに掲載。ぜひ、ご覧ください。
https://orangebunko.shueisha.co.jp/book/kankitsu_no_moji
大友花恋
おおとも・かれん●1999年10月9日生まれ、群馬県出身。
雑誌「Seventeen」で専属モデルを務め、現在は「MORE」専属モデルとして活動中。「今日、好きになりました。」(ABEMA)ではレギュラー見届け人を務める。近年はドラマ「正しい恋の始めかた」(EX系/2023年)で主演を務め、ドラマ「フィクサーSeason3」(WOWOW/2023年)、「トークサバイバー2」(Netflix/2023年)、「厨房のありす」(NTV系/2024年)などに出演。