[連載]
集英社オレンジ文庫10周年記念企画
柑橋の文字をかじる
⑩森ノ薫 著
『さよならにうってつけの日 エンディングプランナーの備忘録』
私事なので世の中にお伝えしてはいなかったが、昨年、祖父とペットのウサギが立て続けに亡くなった。祖父は病気が見つかってから、ウサギは十三歳というかなりの高齢を迎えてから。それぞれの死に対して確実に心の準備をしていたつもりだった。しかし、実際はどちらも私の心の準備を遥かに超えるインパクトがあり、今でも少ししこりが残っている。
あのときに、この小説に登場する「
物語は、タイトルからわかるように「終活」をテーマにしている。自分の人生をどのように終えるか、終えたあとに何をどのように残すのか。それらをサポートする会社「日日是終幕」で働くことになった二十五歳の女性・
山田と同じ二十五歳の私にとって、終活というものは自分から少し遠く、
しかし、そんなイメージや不安は、物語に引き込まれていくなかで気がつけば
集英社オレンジ文庫10周年アンバサダー・大友花恋さんによる作品紹介の続きは、公式HPに掲載。ぜひ、ご覧ください。
https://orangebunko.shueisha.co.jp/book/kankitsu_no_moji
大友花恋
おおとも・かれん●1999年10⽉9⽇⽣まれ、群⾺県出⾝。
雑誌「Seventeen」で専属モデルを務め、現在は「MORE」専属モデルとして活動中。「今⽇、好きになりました。」(ABEMA)ではレギュラー⾒届け⼈を務める。近年はドラマ「正しい恋の始めかた」(EX系/2023年)で主演を務め、ドラマ「フィクサーSeason3」(WOWOW/2023年)、「トークサバイバー2」(Netflix/2023年)、「厨房のありす」(NTV系/2024年)などに出演。