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集英社オレンジ文庫10周年記念企画
大友花恋 柑橋の文字をかじる⑩
『さよならにうってつけの日 エンディングプランナーの備忘録』森ノ薫・著

[連載]

集英社オレンジ文庫10周年記念企画
柑橋の文字をかじる

⑩森ノ薫 著
『さよならにうってつけの日 エンディングプランナーの備忘録』

発売中・集英社オレンジ文庫
定価825円(税込)

 私事なので世の中にお伝えしてはいなかったが、昨年、祖父とペットのウサギが立て続けに亡くなった。祖父は病気が見つかってから、ウサギは十三歳というかなりの高齢を迎えてから。それぞれの死に対して確実に心の準備をしていたつもりだった。しかし、実際はどちらも私の心の準備を遥かに超えるインパクトがあり、今でも少ししこりが残っている。
 あのときに、この小説に登場する「日日にちにち是終幕これしゅうまく」があったら何かが違ったのかと思う。
 物語は、タイトルからわかるように「終活」をテーマにしている。自分の人生をどのように終えるか、終えたあとに何をどのように残すのか。それらをサポートする会社「日日是終幕」で働くことになった二十五歳の女性・山田やまだがエンディングプランナーとして、社長の兼重かねしげのもとで、終活に関わる人々と向き合っていく。
 山田と同じ二十五歳の私にとって、終活というものは自分から少し遠く、仄暗ほのぐらいイメージがある。そんなテーマの小説を読みきれるのだろうかという不安さえあった。
 しかし、そんなイメージや不安は、物語に引き込まれていくなかで気がつけば払拭ふっしょくされていた。

集英社オレンジ文庫10周年アンバサダー・大友花恋さんによる作品紹介の続きは、公式HPに掲載。ぜひ、ご覧ください。
https://orangebunko.shueisha.co.jp/book/kankitsu_no_moji

大友花恋

おおとも・かれん●1999年10⽉9⽇⽣まれ、群⾺県出⾝。
雑誌「Seventeen」で専属モデルを務め、現在は「MORE」専属モデルとして活動中。「今⽇、好きになりました。」(ABEMA)ではレギュラー⾒届け⼈を務める。近年はドラマ「正しい恋の始めかた」(EX系/2023年)で主演を務め、ドラマ「フィクサーSeason3」(WOWOW/2023年)、「トークサバイバー2」(Netflix/2023年)、「厨房のありす」(NTV系/2024年)などに出演。

『ハナコイノベル。』

大友花恋 著

集英社オレンジ文庫・発売中

定価 1,100円(税込)

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