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錦の心に「正しい」服を
日本のビジネスシーンを見渡しますと、残念を通り越して国辱レベルの装いの男性が一定の割合で存在しています。彼らは往々にして、頭がよく仕事もできます。ただ、外見に無頓着なのです。あるいは、「ボロは着てても心は錦」教を信奉し、身なりがよいことをあたかも詐欺師、よくて軽薄の
なんともったいない。錦の心、シャープな頭、優れた仕事能力。これらを過不足なく相手に伝えるための確実な戦略、それが服装術なのですから、使わない手はありません。
では、正しい服装術とは? 服装指南の情報は世にあふれているのに現実が変わっていないということは、教えが届いていないということですね。服装指南はやはり、「誰が教えるのか?」が重要で、外見の説得力を欠く評論家がいくら正論を説いてもダメなのです。
その点、トガッチこと戸賀
ところで、服装指南においてはイギリス原理主義を貫く保守派、イタリア的
カトリーヌ10世
かとりーぬ・じゅっせい●リベラルアーツ王国の女王