今月の目次
2020年8月号
(No.529)
2020年8月号(No.529)
毎月20日発売 本体83円+税
表紙/456(shigoro)
デザイン/松田行正+杉本聖士+梶原結実+倉橋弘
[特集インタビュー]
恩田陸
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初めての男性一人称で描く
『スキマワラシ』
ちょっと不思議で懐かしい世界観とは?
恩田陸さんインタビュー[特集インタビュー]古いものを「転用」する世界が現れる
スキマワラシ――
座敷童子 に似たこの言葉から連想される、ちょっと肌寒く、それでいてどこか懐かしい響きをタイトルに冠したのが、恩田陸さんの新作長篇だ。
主人公は、古道具屋を営む兄と、兄の仕事を手伝うかたわら、古道具屋の店内でバーを開いている弟。祖父の代からの「纐纈 工務店」の屋号で活動する二人には秘密があった。弟は古い記憶を持ったモノに触れると、その思念を読みとることができるのだ。それはまれに訪れる制御不能のものだったが、あるとき、古いタイルに触れて現れた幻視が亡き両親に関わるものだと直感する。
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対談
ひとりっP×地曳いく子
『たまには世界のどこかでふたりっぷ』
ひとりっP×地曳いく子
「旅を、人生を、アップデートしていく」 -
今月のエッセイ
松永多佳倫
『まかちょーけ 興南 甲子園春夏連覇のその後』松永多佳倫
刊行記念エッセイ
「人生こそ“なんくるならない”」 -
本を読む
齋藤薫
テスラCEOイーロン・マスクの母、
メイ・マスク著『72歳、今日が人生最高の日』
書評:齋藤薫(美容ジャーナリスト) -
本を読む
吉野仁
競馬史にまつわる謎を追う
『ノン・サラブレット』島田明宏
書評:吉野仁 -
巻頭エッセイ
北方謙三
『チンギス紀 八 杳冥』北方謙三
刊行記念エッセイ
「草原の中の小説」 -
今月のエッセイ
宮内悠介
『黄色い夜』宮内悠介
刊行記念エッセイ
「黄色い夜」の旅、二〇〇五 ー 二〇二〇 -
今月のエッセイ
隈研吾
『変われ! 東京』隈研吾 清野由美
刊行記念エッセイ
「ハコを抜け出して、野っ原に戻ろう」隈研吾 -
今月のエッセイ
矢島綾
『鬼滅の刃 風の道しるべ』矢島綾
刊行記念エッセイ
「漫画と小説の間」 -
本を読む
牧村朝子
牧村朝子が読む『星月夜』李琴峰
まさに文芸。印字された全ての文字に、
読もうとしてこそ読み解ける
魔法がかかっていました。