今月の目次
2020年6月号
(No.527)
2020年6月号(No.527)
毎月20日発売 本体83円+税
表紙/456(shigoro)
デザイン/松田行正+杉本聖士+梶原結実+倉橋弘
[巻頭インタビュー]
桜木紫乃
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インタビュー 桜木紫乃「家族じまい」
家族はいったいいつまで家族なのだろう[巻頭インタビュー]小説の仕事は、
赦すことだと思うんです子育てに一区切りついた
智代 のもとに、突然かかってきた妹・乃理 からの電話。
「ママがね、ぼけちゃったみたいなんだよ」
新しい商売に手を出しては借金を重ね、家族を振り回してきた横暴な父・猛夫 と、そんな夫に苦労しながらも共に歳を重ね、今は記憶を失くしつつある母・サトミ。親の老いに直面して戸惑う姉妹と、さまざまに交差する人々。夫婦、親子、姉妹……家族はいったい、いつまで家族なのだろう。
桜木紫乃さんの新刊は、北海道を舞台に、家族に正面から向き合った五編からなる連作短編集です。刊行にあたりお話を伺いました。
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この<馬力>を見よ! -
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豊﨑由美
豊﨑由美が読む、芥川賞作家・山下澄人「月の客」
死生観の深さに胸打たれる -
特集インタビュー
姜尚中
インタビュー 姜尚中「朝鮮半島と日本の未来」
愛憎を超えて、大海原へ漕ぎ出す -
今月のエッセイ
真堂 樹
愛しいものを物語に濃く、妖しく詰め込む
真堂樹「帝都妖怪ロマンチカ」 -
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森本浩平
沖縄初の芥川賞作家・大城立裕の青春私小説を読む
森本浩平(ジュンク堂書店那覇店店長)