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集英社オレンジ文庫10周年記念企画
大友花恋 柑橋の文字をかじる②
『若旦那さんの「をかし」な甘味手帖 北鎌倉ことりや茶話』小湊悠貴・著

[連載]

集英社オレンジ文庫10周年記念企画
柑橋の文字をかじる

②小湊悠貴 著
『若旦那さんの「をかし」な甘味手帖
北鎌倉ことりや茶話』


発売中・集英社オレンジ文庫
定価704円(税込)

 炊飯器の音がピーッと、私を呼ぶ。キッチンに入ると、丁寧に出汁だしを取った豚汁の湯気に、オレンジ色の朝の光が反射している。卵焼き用フライパンに、じゅわーっと溶かされたバターの香り(我が家の卵焼きはバターで作るのだ)が私を出迎えてくれる。
 実家で暮らしていた頃の一番好きな瞬間である。
『若旦那さんの「をかし」な甘味手帖』は、そんな食に関する幸せを、改めて感じさせてくれる温かさに満ちている。
 舞台は北鎌倉、美しく雅な花に彩られたお屋敷。
 家事代行サービスで働く秋月都あきづきみやこは、和菓子職人の一成いっせいとその和菓子の営業担当の恭史郎きょうしろうが住むお屋敷に、料理を作るために通うようになる。
 凜とした真面目さと子供のような食の好みのギャップがいとおしい一成と、柔和で人懐っこいうえに紳士的でスマートな恭史郎のもとで、料理を作る都の日々。日本の四季や食材を尊ぶ心を感じる描写の数々は、読者を北鎌倉のしっとりとした世界へと柔らかくいざなう。 (抜粋)

集英社オレンジ文庫10周年アンバサダー・大友花恋さんによる作品紹介の続きは、公式HPに掲載。ぜひ、ご覧ください。
https://orangebunko.shueisha.co.jp/book/kankitsu_no_moji

大友花恋

おおとも・かれん●1999年10月9日生まれ、群馬県出身。
雑誌「Seventeen」で8年間専属モデルを務め、現在は「MORE」専属モデルとして活動中。「今日、好きになりました。」(ABEMA)ではレギュラー見届け人を務める。近年はドラマ「正しい恋の始めかた」(EX系/2023年)で主演を務め、ドラマ「フィクサーSeason3」(WOWOW/2023年)、「トークサバイバー2」(Netflix/2023年)、「厨房のありす」(NTV系/2024年)などに出演。

『ハナコイノベル。』

大友花恋 著

集英社オレンジ文庫・発売中

定価 1,100円(税込)

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