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インタビュー/本文を読む

『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2025』
2025年を幸せに生きるために

[インタビュー]

2025年を
幸せに生きるために

大きな変化が日常的に起こる時代。日々、不安を感じる私たちに占いという希望の地図を描き見せてくれる、水晶玉子さん。空海が日本に伝えた宿曜経しゅくようきょうをベースにしたオリジナルの占い〝オリエンタル占星術〞 は、長らく雑誌連載として愛されたのちに、書籍化もされ、毎年、大ヒットしています。誕生日から割り出された27 の「宿」別、365日の運気のほか、1年の運気や時代の流れも伝授。さらに2025年版では、運気の転換期を示す「スイッチポイント」についても解説。激動の1年の乗りこなし方を細やかに教えてくれます。オリエンタル占星術をはじめ、あらゆる占いに精通する水晶さんの考える2025年とは? 新たな1年をどう生きれば良いのかを伺いました。

聞き手・構成=芳麗/撮影= chihiro.
星の子制作=カイフチエリ

新しい時代が本格的に始まった

―― 2024年も激動の年になっています。

 2024年は占い的にもこの先の10年の幕開けとも言える始まりの年でしたが、予想以上の変化を感じます。2024年は10年で運気が一巡する十干じっかんの最初の気「きのえ」で木の陽の気を持つ年。陽の年は世の中や人の意識など目に見えないものが変わっていくものですが、実際にそう。政治や経済に対する人々の反応を見ると世の中の空気がずいぶん変わったことを実感します。

―― 今までより大きな意識の変化、危機感が人々の中に生まれたように感じます。

 私は最近よく、学生の頃に読んだ森鷗外の「最後の一句」を思い出します。江戸時代の厳しい身分制度の中、非力な娘が権力に抵抗する姿を描いた作品です。主人公が正しくない判断を建前でしようとする権力者に対して発する、最大級の皮肉「おかみの事には間違いはございますまいから」がその一句です。日本人は無意識に〝お上〞に任せておけば大丈夫と思いこんできたけど、その大前提が崩れてきている。占い的にも変わらないと信じていたものが変わってきて、善悪の逆転現象も起こりうる時期なのです。

―― この流れは2025年も続きますか?

 そうですね。2025年の干支は「きのと」。今年と同じ木ですが陰の気となり、草原のように広がりのあるイメージの年です。陰の気の時は、前年に起こった人々の意識の変化が形になって現れていきます。しかも、十二支は「へび」です。巳は五行で言うと火なので何かと炎上しやすい。良いことも悪いことも火がつくとパッと広がってしまうかもしれません。

―― なかなかダイナミックでハードな年になりそうですね。私たちは、どんなことに気をつければ良いでしょうか?

 近年は〝個人の時代〞と言われていますが、その傾向がより強まります。最も大切なのは〝自分の軸〞を持つこと。安易に大きなものに飲み込まれたり、情報を盲信せずに見極めることです。2025年は、オリエンタル占星術では「りゅう宿」の年で、皆さんの価値観も柳のように揺れ動くと思いますが、それでいいんです。〝柳に雪折れなし〞という言葉もあるとおり、さまざまな変化や苦難にも柔軟に対応するしなやかで強い軸を持って欲しいです。

―― 変化は必然の年ということでしょうか。

 はい。ですから、2025年版の書籍には、27宿ごとの運気の「スイッチポイント」│ 激動の年を乗りこなすために、個々に変化すべきタイミングやその術すべもお伝えしています。

情報との付き合い方が運気を分ける

―― 先ほど、情報を盲信しないことが大切というお話も出ました。

 西洋占星術的にも情報との付き合い方がとても大切という暗示がある時。2025年6月10日までは双子座に拡大と幸運の星・木星がいて、より良い情報や学び、コミュニケーションが運気上昇の鍵になります。知ることで選択肢も増えますからね。6月10日以降は蟹座に木星が移りますが、今度は増えた選択肢の中から、自分にフィットするものやより大切なモノを選んでいく時期に入ります。変化の中で守りたいものや、古き良きものを意識するという流れになるでしょう。

―― まずは、良い情報を得て学んで選択肢を増やすこと。ただ、現代は玉石混交の情報が溢れていて見分けるのが難しくも感じます。

 情報過多で、何がフェイクか事実かわからないものが氾濫します。それは、今後もっと加速するでしょう。でも、試行錯誤して良いんです。情報や選択肢が増えれば不安になったり迷ったりしますけど、その分、いろんな可能性を見られるから。

―― 不安や迷いも前向きに捉えてみる?

 不安や迷いって、実はポジティブで建設的なものだとも思います。絶対にコレと思うものだけを盲信しても、打ち砕かれやすい時代ですから。一抹の不安や疑問を抱きながら過ごしていれば、何かがダメでも、まあそうだよねと思える。良いことも悪いことも絶対なんて思わず、〝まあそうだよね精神〞を持てたら、そう簡単に折れずにいられるのかなと(笑)。

―― はい(笑)。不安といえば、来年7月には天変地異が起こるという恐ろしい予言も世間ではささやかれています。

 大地震が来るとか、地球に隕石が衝突して、日本が大変なことになるなんて言われてますよね。隕石が落ちたら日本だけの問題ではなくなると思いつつ(笑)。実際、その時期は、オリエンタル占星術的には警戒期間の「七曜陵逼」ですし、西洋占星術的にも何か起きてもおかしくない星の巡りではあります。ただ、これまでの、こういう星回りの時に必ず何かが起きているわけでもないし、何事も、絶対に起こるとも、起こらないとも言えません。占いは当たる当たらないではないし、ましてや運命を決めつけるものではありませんから。

―― 運命は占いでは決まっていない?

 もちろん変わらず背負っているものもありますけど、明日は自分次第で変えられるもの。その助けになるのが占いです。

―― 運命の主は自分ということですね。

 そうですよ。私が占いに深くハマったキッカケは、社会人になった頃、毎日が辛くて、「あと何年我慢すれば、現状が変わるのか」と未来を占い続けたことかもしれません。なかなか思いどおりにならなくても、「○年後には良いことがある! 運命の恋もくる!」と占いに励まされながら、前に進めました。実際、○年後に運命の恋はこなかったけれど(笑)。そこでした選択が今につながっていると思います。期待することも不安なことも、あるかもしれないし、ないかもしれない。そんな風に心を揺らしながら未来を考えるのが占いの楽しさであり、人生というものではないでしょうか?

―― 災害の予言のみならず、人生の出来事も、SNSなどのあらゆる情報も、「あるかもしれないし、ないかもしれない」と思えたら、リラックスして生きられそうです。

 そうですね。すべては自分で選べるし、未来を作るのは自分であるのを忘れないでください。情報を取捨選択するのも活かすのも、行動するのも自分ですから。そう思っていたら間違った選択はないですよ。過去の選択があって今がある。選択を間違ったと思うなら、これからその選択を正しいものだと思えるように、自分で未来を作っていこうと思ってほしい。『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき開運暦2025』が、来年もそんな皆さんの毎日の助けや楽しみになれたら嬉しいです。

水晶玉子

すいしょう・たまこ●占術研究家。
西洋・東洋の枠を超え、多様な占術を研究、執筆。「ダウンタウンDX」「ゴゴスマ」ほか、TVやラジオに多数出演。空海が伝えた宿曜経を現代に活かした「オリエンタル占星術」は毎日の運勢が怖いほど当たる! と定評があり、ファン多数。『水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦』シリーズは2025年版で累計71万部突破!!『MEN’S NON-NO』『CLASSY.』などの雑誌での連載や占い特集、「オリエンタル占星術」「新ペルシャン占星術」「運景」などの占いサイトも好評。著書に『乱世を生き抜く! 水晶玉子の『キングダム』占い』等。

『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365 日メッセージつき 開運暦2025』

水晶玉子 著

発売中・単行本

定価 2,000円(税込)

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