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青春と読書×藝大生コラボレーション
第3回は、デザイン科2年の作品
“かわいい女の子を描くのが大好き。「クリスマスを連れてくる妖精のような存在」をイメージ”

[連載]

第3回カバーアーティスト
鈴木ひなのさん

目が合った人が、
思わず惹かれるような女の子

 かわいい女の子を描くのが大好きなので、表紙のお話をいただいたとき、女の子を描こうとすぐに決まりました。それから12月号なので、クリスマスをモチーフにしてみようとも思いました。出来上がった女の子は、「クリスマスを連れてくる妖精のような存在」をイメージしています。
 描く女の子によって、ふさわしい顔の強さがあると思っています。今回は、本屋さんなどで、たくさんの人がこの子と目を合わせてほしい。さらに、目が合った人が思わず興味を惹かれるような存在になってほしいと願い、“目力”を強めにしました。
 ドレスにツリーの飾りをあしらい、髪にベルをつけ、手にアドベントキャンドルをモチーフにした蠟燭を持たせて、クリスマスのキラキラ感を演出しています。全体の色味は、ミステリアスだけど温かみを感じてもらえるように、と意識しました。
 絵を描くときに影響を受けたものの一つが、クラシックバレエの世界観です。長年、バレエを習っていなかったら、現在の作風になっていなかっただろうと思います。
 もう一つが、アニメや漫画。子どもの頃から『アイカツ!』が大好きで、洋服のデザインなど、様々な点で参考にしてきましたし、そのかわいさに元気や勇気をもらってきました。子どもたちが「かわいい!」と心躍らせるような作品を、私も作っていきたいと思っています。

聞き手・構成=砂田明子/撮影=木内章浩

<藝大生に聞く!Q&A>

Q 好きな本
『都会のトム&ソーヤ』(はやみねかおる 著)

Q 興味のあること
映像、アニメーション制作

Q 憧れのアーティスト
イラストレーターの望月けいさん

Q 東京藝大はどんな大学か
同年代の芸術を志す人と関われる場。おもしろい人たちがマトモな顔して学んでいる場

Q 今後の展望
マンガ、アニメーション、ファッションデザインなど学生のうちにいろんなものに取り組んでいきたいです。そして、小さい女の子に夢を与えられる作品を作りたいです

鈴木ひなの

すずき・ひなの
2003年生まれ。東京都出身。東京藝術大学美術学部デザイン科2年。
X(旧Twitter)/ @hina____on
Instagram / @hinano_design

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