[インタビュー]
2021年を幸せに生きるために
開運のカリスマ、水晶玉子さんの『オリエンタル占星術 開運暦』が今年も刊行されました。空海が日本に伝えた宿曜経をベースに編み出されたオリジナルの占い“オリエンタル占星術”の書籍版は、さまざまな年代の読者から絶大な支持を得て今年で5年目。誕生日から割り出された27の「
星の子制作=カイフチエリ
聞き手・構成=芳麗/撮影=chihiro
2021年は“言葉”が力を持つ年
─ 本書は毎年大ヒットが続いて、5年目の刊行です。未曾有の事態で不安が続いている今こそ、占いという地図を切に求めている人がより増えていると感じます。
そうですよね。ですから、2021年版は、例年以上に、みなさんに届けたい“言葉”をたくさん詰め込んだ一冊にしました。オリエンタル占星術では、2021年は「
─ 2020年版では、「2020年は約200年に1度の転機」「予測不能の事態が起こる」と語られていましたが、その通りの結果になりました。
いろいろな占いで2020年には世界が大きく変わるという予測は出ていました。でも何がきっかけで変わるかまでは具体的にはわからなくて。“約200年に1度の変化”といわれて、歴史を振り返っても戦争くらいしか思いつかなかったんです。でも現実は、新型コロナウイルスという形で大きく変わった。まさか、世界各地がロックダウンになるなんて誰が想像できたでしょう。占いが現実化するときは、こんな風に想像の斜め上をいきますよね。
世の中の変化はまだまだ続く
─ 具体的に2021年はどんな年になるでしょう?
2020年に世界は変化し尽くしたと考えているかもしれませんが、実はこれからが変化の本番。まず、オリエンタル占星術的には要警戒の「
─ まだまだ変化が続いていくとは、何だか怖い気持ちもあります。
でも、恐れることはありません。大きな変化の渦中にいるときは、誰しも正解はわからないものですから。まずは、“わからないことを受け入れる”ことです。20年に未知の危機的な状況を経験して、多くの人は“自分にとって本当に大切なこと”に気づけたと思うんです。たとえば、“自分は社会とつながっている”という感覚。緊急事態宣言中、訳のわからない不安や恐れを感じていた人は多かったと思いますが、あれは社会と自分がつながっていることを実感したからですよね。だからこそ、社会について無関心ではいられないことに気づけたと思います。社会の変化を体感しているなら、自分も柔軟に変化させてみること。“変化”といっても簡単ではないことも多いけれど、“心”が動かないときは“身体”を、“現実”が動かないときは“考え方”を変えるようにしてみるとよいです。たとえば気持ちを変えるために、“髪を切る”とか“引っ越す”みたいな身近なことから始めてもいいんですよ。そうやって恐れずに、この変化の波に上手に乗って欲しいです。
新しい時代の縁の結び方
─ 2021年版では、新たに人間関係の特集ページが加わったのも特徴ですね。
2021年は、
─ なるほど。必要な縁を結び、育てるには、具体的にどうすれば良いのでしょう?
自分から動くことです。それから、人間関係では、距離感も大切ですね。
─ 2021年版にも、「人間関係は相性以上に距離感がポイント」と書いてありましたね。
はい。占いにおける人間関係って相性ばかりが語られがちですけど、実は縁の質とか距離感が重要。良い相性でも野放図でいたら上手くいかないし。難しい相性でも、距離感をうまくつかめたら建設的な関係が育ったりします。仕事や家族など、選べない人間関係も多いじゃないですか。そこで、相性が悪いから無理だと諦めず、自分にとって必要な縁だと感じたら、相性が今一つでも占いを
─ 新しい世界に合わせて、自分も更新していくことが大切ということですね。
21年は、人間関係に限らず、仕事や生活など、20年に壊れたり、強制的にリセットされたものを“再構築する年”です。やっぱり大事と感じたことは、いろいろな工夫で未来に“つなげて”欲しいし、これまでの何かがなくなったとしても、「今こそ、昔から好きなことを活かしてみよう!」くらいの気概を持って行動できたら、きっとさらに素晴らしい未来が待っているはずですよ。
水晶 玉子
すいしょう・たまこ●占術研究家。
東洋・西洋の枠を超えて、数々の占術を研究。1998年、オリジナルの占い「オリエンタル占星術」を発表し大反響を呼ぶ。独自の視点にたった分析は的中率も高くわかりやすいことから多くのファンを持ち、女性誌の占い特集、携帯占いサイトなどでも大人気。1年分の全運勢カレンダーが掲載された『水晶玉子のオリエンタル占星術開運暦』はシリーズ累計44万部を突破。その他の著書にエッセイ集『いいことばかり起きる女になる!』等がある。