[特集]
集英社新書創刊20周年記念
集英社の〈知の水先案内人〉として、文化、芸術、政治、経済と幅広いジャンルを網羅する集英社新書が、2019年11月、創刊20周年を迎えました。そこで今号では、集英社新書でおなじみの著者の方々にご登場いただき、集英社新書や自身の著作への思いを語っていただきながら、その歴史を振り返ります。
『集英社新書』20周年、誠におめでとうございます。
集英社新書からは『ホラー映画論』、『荒木飛呂彦の漫画術』などを出させていただきました。漫画家である自分が、漫画以外の本を出す時、それは漫画を描く時とは別の新しい緊張と責任を感じました。「新書のような本を出すという事は、もっと社会や人のために役立つような本にしなければ」的な(笑)。
……といった訳で、漫画創作において、習ったり考えてきた事を、余り誰かに喋るような事ではないのですが、書かせていただいたのでした。
また、書く仕事によって自分自身の考えてきた事を改めて確認できたので、これからにとっても結構良かったなあ、と感謝致しました。
読者の皆様と新書編集部のご健勝、そして今後も良い機会に恵まれますことを願っています。
荒木飛呂彦
(あらき・ひろひこ)●漫画家